悪性リンパ腫(PTCL)情報提供サイト

menu

末梢性T細胞リンパ腫とは

末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)とは、悪性リンパ腫の一種で、リンパ球のうちT細胞が“がん化”する病気です。
症状、症状のあらわれている部位、がん化した細胞の形態、染色体・遺伝子の異常の有無などにより、さまざまな種類(病型)に分類されます。
病型や年齢、病気の進行度、身体の状態に合わせて治療方針を決めていきますので、治療法の選択肢を知っておきましょう。

悪性リンパ腫の分類1)

( )内は悪性リンパ腫における割合

※拡大してご覧下さい。

悪性リンパ腫の分類

1)Lymphoma Study Group of Japanese Pathologists: Pathol. Int.,
50(9): 696,2000.より作図
※ほかの2%は分類できないリンパ腫などでした。

末梢性T細胞リンパ腫の症状

末梢性T細胞リンパ腫の主な症状は、リンパ節の腫れやしこり、圧迫感です。
全身の症状として、発熱、体重減少、大量の寝汗などが出現することもあります。
また、肝臓や脾臓が大きくなる、発疹が出るなどの症状があらわれることもあります。
※末梢性T細胞リンパ腫には様々な型があり、型によって起こる症状は異なります。

末梢性T細胞リンパ腫の症状

リンパ節の分布

※拡大してご覧下さい。

リンパ節の分布

末梢性T細胞リンパ腫の検査

検査は、病期の程度(がんの進み具合:下部参照)や病型を調べるために行います。 病期、病型を確認することで治療方針が決まります。
治療で行う主な検査と内容を下記に示しました。

病期判定で行う主な検査と内容1、2)

検査項目内容
生検検査のために取りだしたリンパ節を顕微鏡で確認する検査 (組緘検査) や免疫組織検査と呼ばれる検査をします。取りだしたリンパ節は病理診断、DNA診断、染色、フローサイトメトリー検査、 細胞表⾯の特徴を躍認する抗原検査などを⾏います。これらの検査によりリンパ腫かどうかを確認することができます。
血液血液を調べることで身体の機能を推測することができます。赤血球や白血球 (好中球・リンパ球などの割合)、血小板の数や肝臓や腎臓の機能を確認します。
骨髄骨髄に針を刺して骨髄細胞や組織を採取する検査です。"骨髄穿刺"と“骨髄⽣検”の2種があり、骨髄穿刺は骨髄に針を刺し、注射器で骨髄液を吸い取り、骨髄⽣検は注射器の針の中にくり抜いて取ります。血液の痛気の原因や治漂効果を調べます。
CTX線で身体の横断⾯を見る検査です。検査時間は数分で完丁することが多いです。
MRI磁⼒を利⽤して⾝体横断⾯、縦断⾯を兒る検査です。X線を使⽤しないため被ばくしません。検査時間が30分程かかります。
超音波超音波で身体の内部を見る検査です。ベッドサイドでも検査可能で被ばくが無いため、繰り返し検査を行うことが可能です。
PET病変に集まる特性のある放射性物質を注射してからカメラで撮影することで、放射性物質が集積している箇所を確認します。全⾝をくまなく検査することが可能であるため、悪性リンパ種を調ぺる際に有⽤とされています。

1)須永真司 著:みるみるナットク血液疾患:21,2011.
2)堀田知光 編:インフォームドコンセントのための図説シリーズ 悪性リンパ腫 改訂版:20, 2009.

末梢性T細胞リンパ腫は広がっている範囲を検査によって確認し、4期に分けられます。
担当医は検査の結果を考慮し、治療方針を決定したり、治療効果を判断します。

病期分類

※拡大してご覧下さい。

病期分類

Ⅰ期1つのリンパ節領域(例えば頸部や鼠径部など)、またはリンパ組織(扁桃腺、脾臓、胸腺など) に病変がとどまっている場合。
Ⅱ期横隔瞑を境界として、その上または下いずれか一方に限局した2つ以上のリンパ節領域、リンパ組織の病変。
Ⅲ期横隔膜の両側に及ぶリンパ節領域またはリンパ組織の病変。
Ⅳ期広汎なリンパ節以外の臓器への浸潤。例えば、骨髄、肝臓などの臓器に病変がある場合。

堀田知光 編:インフォームドコンセントのための図説シリーズ 悪性リンパ腫 改訂版:21,2009.